∧ 天城山(万三郎岳) 2017年5月27日
毎年5月に天城山のシャクナゲを見に行きたいと考えます。
12年前に登った時は2月で雪景色。箒木山から登って頑張って
天城峠に縦走して、目の前で最終バスに乗れなかった山行です。
晴れた雪のない景色を見たいです。
意を決して伊豆の山に遠征します。メインはもちろん天城山。
今回は天城高原から八丁池への縦走。晴れるのを祈ります。前日
に伊東で宿泊。大室山に行きましたが、小雨でキリの中でした。
5時に外を見たらよく晴れています。早く登りたいけど、バス
は7時55分。付近の神社にお参りして待ちます。7時にチェッ
クアウトして駅近くの海岸を眺めに行きました。まだかなぁ。
バス停に10人くらいいます。待っていたら電車が来て一気に
50人くらい増えました。人気ですね。先に増発便として1台で
ます。直行するバスです。私もそれに乗ったので10分早く着く
ことになりました。途中大室山のふもとを通っています。
天城高原の駐車場にも車が停まっています。バスから降りた人
もどんどん登っていきます。私は撮影しながら。早くからバス停
で待っていた女性も、撮影しながら私と同じころにスタートしま
した。ヤマレコをしているサクラさんだそうです。
少し下ります。樹林帯なので展望がありません。堰の近くは苔
むした岩。ここからどんどん登っていきます。鳥がよく鳴いてい
ます。まだ静かな朝です。
後ろのサクラさんのペースが早そうなので前をゆずりました。
四辻で標識を見て万二郎岳へ。1.6kmです。休憩していた団
体さんが歩きだしたからそのあとをついて登る形になりました。
森林浴を楽しみながら歩きます。撮影のためちょっと距離を開
けています。でも追いつきます。もうちょっとペースが早ければ
と思いますが、このくらいが疲れが少なく登れるかも。
天城山に登るだけあって極端に遅い人はいませんでした。数人
のグループの方はよく道をゆずってくれます。
道が湿っています。昨日の雨のせいもあるでしょう。土道だか
らズボンのすそに付きます。汚れよりも滑るのが気になります。
バランスがとりにくいけどしっかりと歩きます。道が急になって
きました。
ストックは最初から1本使用。いつものようにカメラをぶら下
げています。当分樹林帯の景色。ミツバツツジがたまに咲いてい
ますが、下の方なので終わり頃です。花びら落ちていました。
酸素を取り込みながら上へ。たまにトレランの人が追い越して
いきます。ピークに近づいていますが、5m先に岩場が見えまし
た。踏跡があるからちょっと景色を見に行きます。
ここから箒木山が見渡せました。以前スタートした山です。海
も見えます。岩場のルートは通行禁止になっていました。
戻ってひとり登ります。大勢の声が聞こえます。箒木山への分
岐の先に万二郎岳山頂。標高1299m。
8時40分です。スタートからちょうど1時間です。
みんな狭い山頂のまわりに腰かけて休憩しています。風が強い
から気持ちがいいです。あまり汗をかいていません。樹間から少
し景色が見えます。万三郎岳が見えます。このあたりのツツジは
元気よく咲いていました。
撮影したから下ります。岩がある下り坂。いつものように展望
場探しです。ちょっと大きな岩、寄らずに下っている人が多いけ
ど、、、私は岩に立ちます。風があるから体を安定させて、、、
うわぁ、万三郎岳がきれいに見えています。ところどころがピ
ンク色。ツツジが咲いています。目を右(北西)に移したらなん
と、富士山が見えました。やったぁ。
白い雪をかぶっています。少しうすい雲があります。
まだ木が邪魔ですが、2m進んだらよく見えました。愛鷹山の
向こうに美しい富士山。青空を背景にしています。このあとも眺
めることができそうでわくわくします。今回ここからの富士山が
一番きれいでした。
万三郎岳めざしている人が続きます。山道の岩場から振り返る
と万二郎岳が見えるところがありました。馬の背からは天城高原
のゴルフ場が見えます。その後ろは遠笠山です。ゴルフしている
人も楽しいでしょうね。
遠くが白くかすんでいる方向です。よく見ると遠笠山の右に大
室山が見えました。うれしいです。お鉢の道がはっきりしません
が、あの形は大室山。こんな天気の時にお鉢めぐりしたいです。
アセビの木が多いけど花の季節が終わっています。気持ちよく
歩きます。石楠立を通過。シャクナゲの花がでてきました。うす
いピンクの花です。たまに白っぽいのもあります。みんな撮影し
ています。私は日がよく当たっている花を写したいです。
写真撮影しているとペースが落ちますね。もうツボミはほとん
どありません。開ききっている時期です。万三郎岳山頂まで見て
歩くことになります。ペースが早いサクラさんに追いつきました。
きれいな花を探しているようです。
気づかないうちに山頂に近づいています。最後の坂道からは天
城高原を振り返ることができました。伊東の町も見えているよう
です。道が狭いからさっと写して上ります。
11時前に万三郎岳山頂に到着。
標高1406mです。こちらも狭くて展望がないです。登頂して
くつろいでいる人でいっぱい。標識や三角点を確認。
そのまま下りました。どこかよい展望場があるはず。
右手前方の樹間から富士山が見えます。白い雪を雲と間違えそ
うです。樹間からの景色も葉っぱが写って面白いです。ツツジの
花が入ると華やかになります。ただもう少し広く見えるところが
あったらいいなと思います。
片瀬峠に下ってきました。少し万三郎岳が見えます。小岳を越
えて戸塚峠をめざします。ブナ原生林の案内板がありますが、ほ
んとに美しいブナ林を見て歩くことができます。太いのは見事で
す。曲がりくねったブナヘビを見ました。
石が多い急な下りです。注意してどんどん下ります。ゆるやか
になると樹間からまた富士山が見えます。そして戸塚峠に到着。
このあたりからすれ違う人は、河津や修善寺からのバスで来た人
たちがいるでしょうね。
自然林がきれいです。道がよくてなだらかで歩きやすいです。
栃木から来た男性と話しながら歩きます。2本ストックで歩いて
いる人で、万二郎岳から同じくらいのペースです。
シャクナゲはありません。ツツジも少ないです。花が少ないせ
いか立ち止まることがなくなっています。道が単調な感じです。
12時45分、やっと八丁池に到着。目の前に穏やかな池が広
がっています。休憩している人がいます。八丁池口からバスで帰
る人は時間調整をしています。私もです。
お昼ごはんを食べました。朝コンビニで買ったペットポトルの
氷2本がほとんど溶けていません。3リットル持ってきています
が、喉がかわかないから減りません。無理して飲んでやっと1リ
ットルなくなっていました。
池は標高1173mあります。風が弱まっています。さわやか
な空気です。カエルが鳴いています。
14時の修善寺行バスを利用する人たちが歩き始めました。
歩くのが早いサクラさんも八丁池から離れます。天城峠まで行く
人は、頑張らなくてはいけません。栃木の方も移動開始です。
私は時間があるから池の周りを歩いて楽しみます。こちらにも
見事なブナの木があります。石碑を見てWCに向かいます。この
道のピークから見晴らし台に往復できます。
台の上から景色を眺めます。八丁池を見下ろすことができまし
た。山の稜線の向こうに富士山が見えています。半分隠れた感じ。
伊豆半島が南に続いています。海も少し見えます。
大島がうっすらと見えました。
天城峠への道と分かれて車道を下ります。青スズ台まで400
mの山道に入ります。静かです。ここにはテーブルや三角点があ
りました。まわりにアセビの木がいっぱい。大島が見えました。
バス停に向かいます。ツツジがきれいに咲いていて、見事なブ
ナも多いです。車道に合流してすぐに近道の山道を下ります。
その後は車道歩きです。植林がありました。
14時半すぎ、ゲートを越して八丁池口バス停に到着。誰もい
なくて静かです。WCに寄って手を洗います。流れている水です
がとても冷たいです。服を着替えて河津駅行のバスを待ちました。
15時前の最終バスです。私一人だけ。天城高原からの往復の
人が多かったようです。このあとの修善寺行を待つ人がふたり下
山してきました。山へのバスは存続して欲しいです。
国道を走行して駅に向かいます。景色を見るのもおもしろいで
す。河津七滝ループ橋がよかったです。いつか七滝を見に行きた
いです。
河津駅で30分ほど町を散策して電車を待ちます。16時30
分の便で帰りました。今回はとても満足できる山行でした。
※八丁池で左靴の右側面が5cm破れているのに気づきました。
歩くのに違和感を感じていた原因です。1年ちょっとの使用です
が、軽トレッキング用なのに頑張ってくれました。指先が痛くな
らないのがよかったです。
|