日本百名山の大峰山八経ヶ岳、苦労して登りました。日本百名山のひとつです。大峰山系にはもうひとつ気になる山があります。修行の場でもある山上ヶ岳です。ここはどうしても行っておきたいと思っていました。前日に吉野で花見をして、大天井ヶ岳に登って洞川温泉に下山して宿泊していました。
4月だけど宿ではストーブがつけられていました。まだ寒い季節です。早朝にひとり静かに出発しました。ごろごろ水が閉まっていたので、飲み水の補給場を探しながら車道を歩きました。無事に水を得て、登山口に到着しました。ここから山が見えています。望遠鏡があるのが変わっていました。行場を覗くんですね。
厳かな雰囲気の中、女人結界門をくぐります。6時半です。山頂まで5.5kmです。整備されている参道を歩いていきます。うす暗い樹林帯でした。途中茶屋を通っていきます。ここらはまだ花が咲く季節ではないですね。標高を上げていきます。
7時半になりました。おたすけ水です。少し休憩して、冷たい水をいただいていきます。山頂まで2.7kmと近づいていました。さらに歩きます。やがて建物が見えてきました。洞辻茶屋に到着しました。誰もいません。シーズンは人が多いでしょうね。この先、道案内が多くなりました。
きれいな尾根を歩きます。8時過ぎには松清茶屋を通過しました。石仏や石碑が増えました。いろんなものがあります。木の階段を上がっていきますが、脇に白い雪が残っていました。空気が冷たいわけです。うわぁー。展望が開けました。吉野の方が見えています。大天井ヶ岳がそびえていますよ。吉野までの道は約24km。長い距離ですね。
クサリのある岩道を登ります。鐘掛岩が見えてきました。台があるので寄ってみます。ここからの景色がいいですね。洞川温泉や登山口の駐車場が見えています。望遠鏡でここが見えるようです。行は先達がいないと危険なので、安全なところで景色を眺めました。大日岳と稲村ケ岳が見えます。近くには山上ヶ岳山頂も見えます。なだらかな山です。
大台ヶ原の方を眺めながら登ります。天気が曇っているのが残念です。大峯山と書いてある門をくぐります。いよいよ境内でしょうか。行場の西の覗です。岩の上から下を覗いてみます。落ちそうでこわいですね。足を持ってもらって修行をするようです。
真言宗の大峯山寺、まだ冬期閉鎖なのでしょうか。9時すぎましたが龍泉寺の門が閉まったままです。もっとも登山者が見当たりません。山頂まであと300m。おごそかな雰囲気です。静かに登りました。そして大峯山寺本堂に着きました。まずはお参りします。門が閉まっています。お賽銭箱の中に雪の塊が残っていました。
9時19分です。1719mの山上ケ岳登頂です。囲いの中に湧出岩がありました。聖蹟になるんですね。山上はなだらかで広いです。お花畑の方に移動しました。山上ケ岳頂上の標識がありました。この季節はクマザサばかりです。きっとこれからいろんな花が咲くのでしょうね。
お花畑から八経ケ岳、弥山、稲村ケ岳など眺めていました。まだ早いですが、山をくだります。道がほんとにきれいで、金属の階段など設置されています。安心して歩けました。10時にレンゲ辻につきました。ここに女人結界門があります。この先は女性も歩いていそうです。
山上辻に着きました。4人くらい歩いています。時間もあるし、予定通り稲村ヶ岳に向かうことにしました。残雪もありますが、ほとんど溶けている道です。とがった大日岳が見えてきました。眺めながら歩きます。やがて展望台が見えてきました。上がっていくと稲村ヶ岳山頂に着きました。
11時すぎています。標高1726m。今度はこちらから山上ヶ岳を眺めます。八経ケ岳へと続く稜線がきれいです。世界自然遺産の奥駈道を全部歩いてみたいです。もちろん八経ケ岳と弥山も見えます。パノラマです。以前、川合から往復して登山したところです。
稲村ヶ岳山小屋に戻りました。洞川温泉に向かって下山します。どんどん下っていきました。12時半前に法力峠を通過します。この先の水場で冷たい水をいただいて、さらに下っていきます。そして13時に五代松鍾乳洞登山口に下山しました。この先は車道歩きです。
ごろごろ水がにぎわっています。大勢の方が水を汲みに来られていました。時間があるので、一の行場の蟷螂の岩屋に入ってみます。中は真っ暗ですね。暗い中を岩を触りながら歩きました。14時には温泉に戻って汗を流し、その後バスで帰りました。やはりシーズンに行ってみたいですね。
|